「反日の会(仮)」ビラまきによる問題提起を行います――「解釈で憲法9条を壊すな! 4.8大集会・デモ」

 「反日の会(仮)」を結成しました。
 初めての行動として、本日行われる「解釈で憲法9条を壊すな! 4.8大集会・デモ」にて問題提起のビラまきを行います。ビラの内容は以下の通りです。

反日の会(仮)」 アピール
2014年4月8日

集団的自衛権」にだけではなく (戦後)日本の植民地主義に反対しよう!


 今日は、「集団的自衛権」に反対するデモ・集会です。私たちは、「集団的自衛権」に反対します。でも、「解釈で憲法9条を壊すな! 4.8大集会・デモ」には、かけている問題意識があると考えています。


1. 戦後「平和主義」を美化する歴史修正主義
 「解釈で憲法9条を壊すな」。しかし、9条のもとで続いてきた戦後体制は、はたして守るに値するものでしょうか? 今回の集会にも参加する「戦争をさせない1000人委員会」アピールには、戦後「日本は一度も戦火を交えること」がなかったと書かれています。でも、それはまったくのデタラメです。
 日本は、明治以来、侵略戦争と植民地支配を行ってきました。そして1945年以降も、再軍備を行い、アメリカとの同盟関係のもと、朝鮮戦争からイラク戦争、各地でのPKOにいたるまで、公然と戦争参加を行ってきました。沖縄には米軍基地を押しつけています。この否定しようのない事実をうやむやにするのは、歴史修正主義・現在修正主義です。
 また、「集団的自衛権」と対比されるものとしての「個別的自衛権」なるものを容認する空気が反戦運動のなかに広がりつつあります。しかし、自衛隊の存在を認めた時点で、9条はまさに壊れています。
 私たちは、戦後日本体制を「守るべきもの」としてとらえるのではなく、帝国主義植民地主義の継続として打倒することを目指すことによって初めて反戦運動を出発させることができるのではないでしょうか?


2. 朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)・中国脅威論という軍国主義の基盤
 安倍の暴走を支えるのが、朝鮮や中国を軍事的脅威ととらえる風潮です。しかし、これは本末転倒です。日本が、アジアを侵略したのです。
 特に朝鮮については、「拉致」問題や「ミサイル」問題を口実として国連のみならず日本独自の経済制裁を行っており、日本は脅威を与える側です。朝鮮への経済制裁は、朝鮮総連朝鮮学校に対してなど、在日朝鮮人への差別・弾圧にまで及んでいます。
 このような脅威論こそが「集団的自衛権」を正当化する基盤となっています。この脅威論を批判することなくして、安倍の暴走を止めることはできないのではないでしょうか?


3. 「集団的自衛権」に反対するためには自衛隊を容認する勢力と共闘していいのか?
 今回の集会では、民主党の議員も発言します。民主党は、政権担当時に自衛隊や安保体制を存続し、沖縄への基地の押しつけを強行してきました。また、先日の国会では、朝鮮への経済制裁に対して、共産党社民党を含む全国会議員が賛成しています。
 このような勢力と、手を組んでいいのでしょうか? 戦争国家日本の中枢にある人々です。たしかに、安倍に比べると「よりまし」に見えるかもしれません。しかし、大同団結の名のもとに根本的な問題を置いて目先の問題を優先してよいのか? 軍隊・戦争を容認している勢力とともに「集団的自衛権」反対という一点で共闘することによって、私たちは、自衛隊反対・安保反対・米軍基地反対・朝鮮への経済制裁反対といった原則をいつの間にか売り渡してしまうのではないでしょうか?

反日の会(仮)」 ブログ: http://d.hatena.ne.jp/hannichi/ メルアド: hannichi48あっとgmail.com
メンバー:SSSS,   (猫のイラスト)       ,常野雄次郎(つねの・ゆうじろう)


本当はルビをふりたかったのですが、諸般の事情で無理でした。
次からは努力したいと思います。